医療法人 慈孝会|愛媛県松山市
理事長のご挨拶
新年あけましておめでとうございます。
2023年(令和5年)の年頭にあたり、理事長として、一言ご挨拶申し上げます。
2023年は福角病院が開設されて、40周年を迎えます。1983年(昭和58年)4月1日、病床数100床の特例許可老人病院として初代理事長の田中孝男先生が開設されました。その後1985年(昭和60年)に医療法人慈孝会が設立され、1990年(平成2年)老人保健施設福角の里を開設いたしました。1998年(平成10年)には社会福祉法人安寿会が設立され、翌1999年特養安寿荘を開設しています。その後、和気、福角、河野、難波の地にグループホーム、小規模多機能施設、デイサービスなどを開設し、2014年(平成26年)北条粟井の地に高齢者総合福祉施設あわい(特養、グループホーム、小規模多機能センター、認知デイサービス)及び老健福角の里サテライト粟井(20床)を新築して開設。2015年(平成27年)には、福角病院と老健福角の里を建替え、福角病院は、回復期リハビリテーション病棟57床、療養型病棟57床、合計114床、老健福角の里は療養ベッド80床で、現在に至っています。そして今年は、現在の安寿荘の隣接地に建設中である新しい安寿荘が、3月31日にはオープンし、新しい建物に特養安寿荘はじめグループホームあんじゅ、デイサービス安寿荘などを集約してしまう予定です。現在の安寿荘の跡地はリハビリ公園として、利用者の散歩、各種行事に活用すべく芝生を植えて、快適な空間にする予定です。
また医療法人慈孝会は、北条磯河内の旧国道沿いにサービス付き高齢者向け住宅「カーサポルト北条の海」を新年10月にオープン予定で、現在遅れを取り戻すべく建築中です。愛媛県内ではこれまで見られなかった豪華な設備を準備いたします。そして美味しい食事の提供のために、現在堀江で和食料理店を営業されていらっしゃる遊食晴の山口さんにご協力いただきます。高齢者にとって生きがいの一つである食を重要視し、北条の海(斎灘いつきなだ)を一望に日々の食事をしていただけるように最高階の5階に展望レストランを計画、同じく5階の隣には、リハビリ・筋トレのためのジム、さらに浴室・露天風呂を設置し、アクティブシニアのための施設を目指しています。経済的な余裕があってもなくても、歳を重ねあるいは独りで生活することはいろんな意味で不安を抱えた毎日を送ることになります。「カーサポルト北条の海」はいわゆる「施設に入所する」というイメージを払拭するような快適でなおかつ生活を楽しめる住居を計画しています。食事の心配なく、また全室床暖房完備で、全室にトイレ、浴室、コンパクトキッチンが設備されており、各居室は30㎡以上の広さがあり、全室から斎灘、中島が望めます。平日は、福角病院と無料の送迎バスで結びます。一階には、理美容室も準備しており、予約すれば近所の理容師さんが散髪に来てくれます。
さて、この三年間、新型コロナウイルスに日本中、世界中が振り回されてきましたが、当医療法人慈孝会および社会福祉法人安寿会のほとんどのスタッフ(99%)、そして入院入所の利用者さんのほとんどが5回目までのワクチンを終了しています。法人として対処すべきことはすべて実行してきていると考えております。残念ながら昨年8月には病院はじめ老健、グループホーム、小規模多機能施設などで、クラスターが発生してしまいました。全体として、そのための損害は5000万円を超える大きなものでしたが、クラスターへの対応で学び得たことも多く、またちょうどその頃から福角病院でも使用できるようになったコロナ治療薬ベルクリーやラゲブリオのおかげで、施設内で治療することができ、コロナによる患者さんの死亡を防ぐことができたことは大きな経験と自信になったものと考えています。2022年末も子どもさんから感染してしまった職員も多数います。すれすれの所で法人内での流行を防いでいるのも感染対策を理解していただいている職員各位、利用者さんのご家族のおかげと感謝しているところです。しかし感染してしまった職員、濃厚接触となった職員の自宅待機などにより、元気に勤務する職員には大きな負担がかかっていることも事実です。医療や介護が崩壊しないように、職員全員が、今後も油断なく、医療、高齢者福祉に携わる者としての自覚をもって、日々の感染対策を怠ることなく、日常を過ごしていただきたいと考えています。
最後に法人の三つの基本理念を述べておきます。
1.お年寄りに対する尊敬の気持ち:お年寄りは長年にわたり社会の推進に寄与してきた人生の大先輩であります。私達は自立自助で支える環境を作り、生き甲斐のある生活が送れるように努めなければなりません。
2.やりがいのある職場作り:職員全員が和を重んじ、お互いの意見を尊重しあい、意識の高揚を図らなければなりません。そして、自分の仕事に誇りを持ち、将来「自分や家族が入りたいと思えるような明るい病院、施設作り」を私達の手で作り上げて行かなければなりません。
3.地域社会への貢献私達:私達は社会の一員として、活躍できる努力をおしまず、社会の変化を柔軟に受け止めとめなければなりません。さらに地域を意識し、外部環境の知恵を活用し、現場から生まれる情報に耳目を集中させて地域活動及び地域老人の健康維持増進に生涯奉仕しなければなりません。
この三つの基本理念の道から外れた職員を10人以上、この10年間に処分せざるを得ませんでした。利用者さん、ご家族の皆様にお詫び申し上げるとともに、今後さらなる接遇の向上をもって、ご期待に沿ってまいりたいと存じます。
基本理念
慈孝会の理念
お年寄りに対する尊敬の気持ち
お年寄りは長年にわたり社会の推進に寄与してきた人生の大先輩であります。 私達は自立自助で支える環境を作り、生き甲斐のある生活が送れるように努めなければなりません。
やりがいのある職場作り
シンボルマークのごとく、職員全員が和を重んじ、お互いの意見を尊重しあい、意識の高揚を図らなければなりません。そして、自分の仕事に誇りを持ち、将来「自分や家族が入りたいと思えるような明るい病院、施設作り」を私達の手で作り上げて行かなければなりません。
地域社会への貢献
私達は社会の一員として、活躍できる努力をおしまず、社会の変化を柔軟に受け止めとめなければなりません。さらに地域を意識し、外部環境の知恵を活用し、現場から生まれる情報に耳目を集中させて地域活動及び地域老人の健康維持増進に生涯奉仕しなければなりません。
慈孝会の沿革
慈孝会の沿革
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